余部鉄橋は、兵庫県美方郡香美町香住区にある、山陰本線の鉄道橋です。全長310メートル、高さ約40メートルで、明治45年に建設されました[6]。鉄道橋の名称は「余部橋梁」が正式名称です[2]。
架け替え後に生まれ変わった「余部鉄橋空の駅」
余部鉄橋は、100年以上にわたって山陰本線の運行を支えてきましたが、老朽化が進んだため、平成22年8月にコンクリート橋に架け替えられました[4]。しかし、架け替え後には、鉄橋を目当てに訪れていた観光客が減少することに危機感を抱いた地元の人々は、「余部鉄橋利活用検討会」を作り、架け替え後に旧橋梁をどのように生かすかについて検討を行いました[1]。
その結果、餘部駅側の3本の橋脚が現地保存され、平成25年に余部鉄橋「空の駅」展望施設として生まれ変わりました[4]。余部鉄橋空の駅は、餘部駅側の橋脚の上に展望台が設置されており、周囲の景色を一望できます。
余部鉄橋の歴史
余部鉄橋は、明治45年に建設されました。余部鉄橋開通時には、駅がなかったため、通勤する人たちは列車の合間を縫って余部鉄橋を歩いて渡り、約1.8キロ離れた隣の鎧駅まで線路を歩いて通っていました。地元の人々は、地上40メートルの鉄橋の上も真っ暗なトンネルを通る時も、まくら木の間隔を体が覚えていて難なく歩くことができたとされています[3]。
まとめ
余部鉄橋は、兵庫県美方郡香美町香住区にある山陰本線の鉄道橋で、全長310メートル、高さ約40メートルで、明治45年に建設されました。老朽化が進んだため、平成22年8月にコンクリート橋に架け替えられましたが、「余部鉄橋利活用検討会」によって餘部駅側の橋脚が現地保存され、平成25年に余部鉄橋「空の駅」展望施設として生まれ変わりました。余部鉄橋は、100年以上にわたって山陰本線の運行を支えた、兵庫県の歴史的な建造物です。